学校長挨拶

校 長  菊 地  潤           

 

 

 このたびは、宮城県大河原商業高等学校定時制課程のWebサイトを御覧いただきまして、ありがとうございます。

 本校は、美しく雄大な蔵王山と白石川堤に優雅に咲き誇る一目千本桜で名高い風光明媚な大河原町に位置しております。

 全日制は大正11年に大河原町立実科高等女学校として設立され、以降7度の校名変更を経て、令和3年に全日制が創立100年、定時制は昭和16年宮城県大河原中学夜間としてスタートし、創立80年を迎えました。全日制はその名の通り商業専門校ですが、定時制は普通科4年間でのカリキュラムが組まれています。

 本校の校是は「文質彬彬(ぶんしつひんぴん)」です。「文」とは外面に表れた美しさであり、「質」とは内面の実質であり、それらが程よく調和し、共に備わっていることを意味します。つまり、品格のある態度・言動等を心掛けるとともに、知性・教養等が豊かで、それらのバランスが取れた人間を目指す。ということです。

 定時制課程の多くは、中学校時代に不登校であったり、なかなか人と上手にコミュニケーションがとれずに悩んだりした経験がある生徒だと思います。それ故、入学当初は、将来の目標を見いだすことができず、何事に対しても意欲が湧かないという人もいるかと思います。しかしながら、本校は安心して学べる環境が整っており、全ての生徒がほとんど休むことなく元気に通学しています。自分の生活リズムを整え、学業と勤労のバランスの取れた生活をし、目標を持って毎日を過ごしているところです。

 中学生の皆さんには、選択肢の1つに是非,本校を加えていただきたいのですが、令和5年の南部地区職業拠点校(大商と柴農が統合・再編される「大河原産業高校」)が開校されるにあたり、本校定時制課程の閉課程が決定したため、新入生募集は昨年度をもって終了いたしました。長い歴史に幕を下ろすことになりますが、ここまで長年お世話になった地域の皆様や卒業生に感謝しながら、豊かな未来が実現できる人材を地域の皆様と一緒に育んで参りたいと思います。